【トランスファー研修】11月29日・30日開催

北欧式トランスファーテクニック研修/11月29日・30日開催

◆愛知県老人福祉施設協議会21世紀委員会の主催で会員施設向けの研修を開催しました。
◆講義だけではなく実技を多く取り入いれる研修のため今回は定員40名とし、例年希望者が多いため2日間同じ内容のプログラムで計80名の方が参加されました。



※会場はパラマウントベッド名古屋支店ショールームをお貸しいただきました。とてもきれいなビルで、また実習時にはたくさんのベッドを準備していただくなど充実した環境でこの研修が行われることが、非常にありがたかったです



※講師の先生は毎年お世話になっております。デンマークからお越しの小島ブンゴード孝子氏(ユーロ・ジャパン・コミュニケーション)



※はじめに「やさしい介護」についての講義をうけます。わたしたちは日々の仕事の中でいろいろ身につまされるところがあり、いつも以上に真剣な表情で臨む姿勢がこの研修の興味の高さを語っているようでした。



※実技では、先生自ら身振り手振りを交えて



※社交ダンスをしているのではなく、立ち上がりから歩行介助までの一連の流れを練習しています。普通、人を立ち上がらせようと思うと前に立ち両手を手に取りひっぱりあげようとしますよね。それがいかに理に適っていないか…眼からウロコです。



※お昼からはベッドをつかって実習です。枕の下に敷いてある青いものはスライディングシートといって摩擦が少なくなるものです。摩擦を取り除くことと摩擦を上手に取り入れることの組み合わせでやさしい介護を実践します。
また、基礎を学んだあとの応用では先生から片まひの方やターミナルケアの方のケースなど課題を提示され、実践ではどうすればよいか職員同士で考えることもやりました。他施設の現状などもうかがいしれて興味深いです。



※最後は先生を車いすに移乗させて卒業試験(笑)。うまくいったでしょうか?



◆北欧式トランスファーと聞くと、スライディングシートなどに代表されるような特殊な道具を用い何か特別なことをやっているような印象が正直ありました。しかし、実際受講してみて感じたことは、われわれ自身が普段考えもせずにやっている「立つ」・「座る」・「歩く」などをその動きのメカニズムに沿って、またそれぞれの障害のケースに応じて、どのように介護者が動かし、どのように利用者に動いてもらえばお互いにとってよいか、当たり前のことを当たり前に行えるようにというだけの(といってもそのこと自体が難しいのでこのような研修があるのですが…)地に足のついた話だったように思います。
今回の研修を一日受けてテクニックが身につき、明日からの仕事で即役立つものというより、これから介護をしていく上でどう考えて介護をしていったらよいかというところの核になったように実感しています。
以上 研修レポートでした。
〔レポート:明範荘特別養護老人ホーム 矢留仁道〕